札幌「カフェ森彦」のこと

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札幌の、地下鉄・円山公園駅を降りて少し歩いていくと
静かな住宅街の中に、ひっそりと
ツタの絡まる一軒家が佇んでいます。

それが「カフェ森彦」でした。

お店の前には、ストーブ用の薪が積み上がり
冬が目前に迫っていることを、
わたしたちに知らせているかのようでした。

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薪を積み上げた横には、真っ赤な落ち葉が
じゅうたんのようにびっしりと、
地面を覆っていました。

ちょっと急な階段を、キシキシ…と
音をたてながらゆっくりと上がって、2階へ。
ツタの隙間からやわらかくこぼれた光が
窓を通して、古い建物の中を優しく満たしていました。

木のテーブルと木の椅子。
小さな間接照明。
古いけれど、よく手入れのされた床。
すべてがさり気なく、でも、心地よく調和していて
初めて来たのに、まるで
何度も訪ねたことがあるような安心を感じる空間です。

ゆっくり、ゆっくり。
丁寧に淹れられたコーヒーが
香る湯気と共に運ばれてきます。
深入りの、苦味と酸味がほどよく調和したコーヒー。
ときどき関東のイベントに出店されているので、
たまに、森彦のコーヒー豆を購入できることがありますが、
でもやっぱり、お店で味わうのが、
いちばんおいしいですね。
この空間の中で味わうと、コーヒーの味が
すうっと身体に染み込んでいくようです。

ここは、建物も、植物も、差し込む光も、
静かにゆっくりと深い呼吸をしている感じがして、
気が付けば、自分もいつの間にか
ゆっくりとした呼吸に変わっています。

ふう。

大きく深呼吸して、お店を出たら、
まるで、小さな旅を終えたかのような気分でした。

日常の中の、プチトリップ。

北の国の、優しい時間が流れるカフェです。


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