キャベジズ&ローゼズのビニール生地

DSC02769.JPG

キャベジズ&ローゼズのAmbrose柄で
バッグをつくりました。試作品というか、自分用です。

これ、写真だとわかりにくいのですが
内側がビニール加工になっていて、
とっても…とっても縫いにくい!んです。

DSC02770.JPG ←内側がビニール。

一般的なビニールコーティング生地って
生地の外側(表面)がビニールのものが多いのですが
こちらは逆になっていたのに、
「いつもと同じように縫えるかも?」
と思って、軽い気持ちで買ったもの。

しかし、ところが。

ミシンがけをするときって、
生地を中表にすることがほとんどなので
(表の生地が内側になるように生地を合わせます)
実際に縫う面は裏側が多いんです。

だから、このビニール生地だと
裏地=ビニール面を縫う場面が多くて…
テフロン加工の押さえ金を使って、
さらにベビーパウダーもはたいて滑りをよくしてみたのですが
生地がひっかかってなかなか進まない…

しかもミシン針にビニールが絡み付いて
縫い進むほど針がべたべたに。
(針穴がビニールで埋まってしまうほど。涙)

く、苦戦中です…!!

自分用だからいいようなものの、
縫い目が飛び飛びになっちゃったり、
ガタガタになっちゃったり。
ダメだなー、このタイプ。とっても苦手!

ということで、この先、内側ビニールの生地は
挑戦しないと思います。…たぶん。

外側ビニールコーティングの生地は
少しずつ扱いに慣れてきたので、
これからもちょっとずつ使っていきたいと思っています。

あ、でも。
久しぶりにキャベジズの生地のことを調べていたら
商用不可、っていう表示が出ていたので
こちらの生地に関しては残念ながら
取り扱いをやめることにしました。
今後は、自分用にときどきつくる程度かな。

以前はそういうの、なかったんですけどね…
代官山に店舗ができて、いろんな雑誌で付録になったり、
生地の取り扱い店舗が増えたりしていたので、
どうなのかな…生地、使ったらまずいのかな…
と、心配はしていたのですが。
わりと好きな柄が多かったのでちょっと残念です。

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一般的に言われている「商用不可」については、
法的な根拠ってなんだろうとか
以前気になって、いろいろ調べました。

最終的には著作権と、意匠権の問題、
ということがわかったのですが、
(調べた結果、法的根拠があると言い切れないケースも
けっこうある気がしたのですが…)
法的根拠のあるなしにかかわらず、
争ってまでつくりたくないな、というのが正直な気持ちなので
不可と表示のあるものをあえて使うのはやめよう、
というのが結論です。
(はじめからそのつもりだったんですけど、
どうして不可なのか、という部分がどうも気になったので
メーカーさんに問い合わせたりして教えていただきました)

でも、なんだかそういうのって
寂しい気もしますね。

柄も素材もすごくよくて、大好きな生地で、
たくさんの人とそれを共有したくて、
だからその生地で何かをつくって販売したい…
って思っても、「不可!」って書かれちゃうのって。

その一方で、柄は確かにそのメーカーのものだけど、
生地の質や縫製がちょっとどうかな…と思うような
付録バッグが氾濫しているのを目にしたりすると、
かなり心中は複雑です。

会社の戦略としてそういう方向を選んだ、
ってことなんでしょうけれど。
うーん。

カンタンに使い捨てされてしまいそうなものを
量産する…という戦略を、
わたしは、個人的にはあまり肯定できませんが
まあ、それは、生地の商用利用のこととは
また別の話なので、このへんで。


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