山なみとほに

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山なみとほに 春は来て
こぶしの花は 天上に
雲はかなたに 帰れども
帰る辺知らに 越ゆる路


今年は花が咲き始めるのが遅かったので
桜と一緒にいろいろな花が咲き残っています。
ふだんなら、3月には散ってしまう
こぶしや、木蓮でさえ
まだ高原では散ることなく
咲き続けていました。

白く淡いこぶしの花と
八ヶ岳の山並みを見ていたら
この、三好達治の「山なみとほく」を
思い出しました。

<遠い山なみを背に、
天に向かってこぶしの花が咲いている。
雲はふるさとに帰ろうとするように流れるけれど
自分は帰る道は知らない。
自分は前に進む。そして道を越えてゆく。>

そうです、
時間は後戻りできないから
わたしたちは進んでゆくしかないのです。
めぐる春に咲く、こぶしの花のように。



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